野党でも特に日本共産党が統一教会問題を厳しく追求する理由（考察）
自民党と深い関わりがある旧統一教会（現家庭連合）問題について日本共産党が追求している*1のは同じ野党である立憲民主党などと少し違った理由もある。
結論を先に申し上げると、日本共産党が統一教会を厳しく追求する理由は「イデオロギーが反対」であることに加えて「宗教」であることという2点が本質であると考えます。
そもそも日本共産党と統一教会が犬猿の仲であるのは今に始まったことではなく半世紀以上前から続いている。例えば日本共産党の学生組織である日本民主青年同盟（厳密には別組織）と統一教会の原理研究会は東大をはじめたびたび乱闘騒ぎを起こしていたといいます。ではなぜ犬猿のなかなのだろうか、それは共産主義と統一教会のイデオロギーが真反対だからであることと宗教であること（資本主義の道具としての側面）の2点に理由があると思います。
共産主義とは？
共産主義で有名な理論家はマルクスである。マルクスは労働者が労働により価値を生み出しているのにかかわらず、その労働者は貧しい暮らしを強いられ、資本家が労働者から利潤を搾取し、贅沢な暮らしができるという資本主義の矛盾を指摘する。そして、宗教はブルジョアジー（資本家）が労働者（プロレタリアート）を搾取する構造を支える道具であるとして厳しく批判する。そして、共産主義でない人からすると偏ったイデオロギーに基づく疑似宗教のように見えます。
統一教会とは？
つまり反共産主義で伝統的な価値を守りたいという点で自民党の保守議員と関わっていたというわけです。
例えば、両者のわかりやすい違いは結婚という制度についての違いです。統一教会は現在は家庭連合という名前です"家庭”とい名前からわかるように伝統的（保守的）な家庭のあり方である家父長的な家庭を目指すべきとしており、日本共産党が進めるリベラルな価値観である、同性婚や選択的夫婦別姓などは認めません。
従って、日本共産党からみるとイデオロギーが反対（極左と極右）である点、と宗教である点（共産主義は宗教を資本主義の道具としての側面を批判）が大きいのだと思います。
以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました。
参考文献
